そろそろ、寒く(さむく)なってきたけれど、みんな、元気(げんき)にしてる?
それじゃ、さっそくはじめまーす 。
今回(こんかい)は「用途別時計(ようとべつどけい)」のお話(はなし)パート2よ。
まずは「触読時計(しょくどくどけい/さわって時間を知る(しる)時計)」と言って、めの不自由(ふじゆう)な人たちのための時計です。
この時計は、ガラスの部分(ぶぶん)が開けられ(あけられ)て、針(はり)と文字盤(もじばん)の時刻(じこく)の部分をさわることができるようになっているの。指(ユび)のさきで点字(てんじ)を読む(よむ)ように、さわることで時間がわかるような工夫(くふう)がされているのよ。
そのうえ、指でさわっても針がとまったり、もどってしまわないように、針を回す(まわす)力(ちから)が強い(つよい)ものが使われて(つかわれて)いるのよ。
この触読時計の歴史(れきし)は古くて、1939年から作られて(つくられて)いるのよ。最近(さいきん)は音声(おんせい)で時間を知らせるタイプのものも出ているのよ。
この触読時計は、セイコーヒストリカルコレクションの1つとして、復刻版(ふっこくばん/つくられた当時(とうじ)のかたちを再現(さいげん)し発売(はつばい)されたもの)が出ているの。
つぎは「用途別時計」というよりは、その使われ方(つかわれかた)が特別(とくべつ)な時計をご紹介(しょうかい)します。
昭和5年(1930年)の「セイコ−シャ/SEIKOSHA」 俗称(ぞくしょう)「セイコ−
ナルダン/SEIKO NARDIN」という恩賜(おんし)の時計です。これは天皇陛下(てんのうへいか)から陸海軍(りくかいぐん)の学校(がっこう)、東京帝国大学(とうきょうていこくだいがく:今の東京大学)をはじめとした京都(きょうと)、九州(きゅうしゅう)、東北(とうほく)の各(かく)帝国大学、学習院大学(がくしゅういんだいがく)、同校(どうこう)の高等科(こうとうか:今の高校(こうこう)にあたる)、中等科(ちゅうとうか:今の中学(ちゅうがく))、高等商船学校(こうとうしょうせんがっこう)の優等卒業生(ゆうとうそつぎょうせい)にだけおくられた時計です。
右下の写真(しゃしん)のように「御賜」という文字(もじ)がほられているの。
「御賜」とは、「天皇陛下からの贈り物(おくりもの)」という意味(いみ)なの。
針のデザインも繊細(せんさい)で、やっぱり品(ひん)があるわね。
 |
最後(さいご)は、今はもう作られて(つくられて)いないけれど、戦争中(せんそうちゅう)に使われた(つかわれた)軍用時計(ぐんようどけい)についてよ。写真の時計は、昭和16年(1941年)に精工舎(せいこうしゃ)で作られた軍用航空時計(ぐんようこうくうどけい)よ。これは、旧日本軍(きゅうにほんぐん)の飛行機(ひこうき)にのるパイロットのために作られた時計なのよ。
大きさ(おおきさ)は、懐中時計(かいちゅうどけい)ぐらいで、腕(うで)につけるんじゃなくて、ももにベルトを使ってまきつけて使うのよ。
なぜ、こんなに大きいのか?それはよく見えるようにするためで、腕ではなく、ももにつけるのは、飛行機の操縦(そうじゅう)のじゃまをしないためなのよ。
時計をよく見てもらえば、わかってもらえると思うけど、SEIKOの文字(もじ)が入って(はいって)いないでしょ。これはアルファベットが、その時(とき)戦争をしていたアメリカの文字だからなのよ。今はふつうにみんなが使っている英語(えいご)の文字や言葉もこんなふうに使うことが制限(せいげん)されていたなんて、なんか不思議(ふしぎ)よね。
|
 |
もうひとつは、昭和15年(1940年)の海軍兵卒用腕時計(かいぐんへいそつよううでとけい)よ。
この時計の特徴(とくちょう)は、2重構造(2じゅうこうぞう)になっていること、時計の本体が腕時計のうらぶたをはずすととりだせるようになっているの。
つまり、外がわはほこりや、湿気(しっけ)から時計部分を守る(まもる)ためのケースになっているのね。これはあらっぽい使い方をされる軍用時計(ぐんようどけい)ならではの工夫(くふう)よね。
|
さて、2回にわたっておおくりした「用途別時計(ようとべつどけい)」のお話、楽しんでもらえましたか?
それでは、今回はここまで。
何度(なんど)もいってるけど、みんな規則(きそく)正しい(ただしい)生活(せいかつ)をしなくちゃだめよ。
わかった?
参考資料
日立デジタル平凡社「世界大百科事典」
「時と時計の百科事典」
セイコーヒストリカルコレクションプレス資料
「古時計」No.50
「THE SEIKO BOOK」グッズプレススペシャル
2000年11月号