おいしいものがいっぱいの秋(あき)は、先生の大好き(だいすき)な季節(きせつ)。
みんな、元気(げんき)にしてる? それじゃ、さっそくはじめまーす。
今回(こんかい)は「用途別時計(ようとべつどけい)」のお話よ。

時計には、いろいろな職業(しょくぎょう)や、使われ方(つかわれかた)によって、使いやすいように工夫(くふう)された専用(せんよう)の時計があるってみんな知って(しって)いた?
いろいろと調べて(しらべて)みると、「なるほど!」って思う(おもう)機能(きのう)や工夫がされているのよ。

まずは、「ナースウオッチ」から。
ナースというのは、看護婦(かんごふ)さんのこと。
その看護婦さんたちをはじめとする医療(いりょう)や看護の現場(げんば)ではたらく人たちが使いやすいように作られた(つくられた)のが、この「ナースウオッチ」なの。
特徴(とくちょう)は、ウオッチという名前(なまえ)がついているけど、腕(うで)につけないで、ピンバッチなどで衣服(いふく)などにとめて、必要(ひつよう)な時だけおこして時間を見る(みる)ようになっているということ。

ちょうど写真(しゃしん)のようにぶらさげて使うのよ。なぜ、腕につけないか?
それは手や腕にかんぺきな清潔(せいけつ)さが、もとめられているからなのよ。
医療にたずさわる人たちにとって清潔というのは、いちばん大切(たいせつ)なことだからね。それからこのナースウオッチには、よく見る(みる)と、内側(うちがわ)に見なれない目盛り(めもり)がついているでしょ?
これは、脈拍(みゃくはく)をはかるための脈拍計算尺(みゃくはくけいさんじゃく)といわれるものなのよ。


さて、おつぎは「鉄道時計(てつどうどけい)」よ。
電車(でんしゃ)の好きな(すきな)おともだちならきっと知っていると思うけど、電車の運転席(うんてんせき)には、時計をおさめるスペースがあいていて、運転手さんが乗って(のって)きた時に、かばんをおいて、時刻表(じこくひょう)をひろげて、その後(あと)、ズボンのポケットから懐中時計(かいちゅうどけい)をとりだして、そのスペースにおさめるのよ。
そのために使われる(つかわれる)時計が「鉄道時計」という、特殊(とくしゅ)な時計なのよ。
時間の読み(よみ)まちがえをふせぶために、よけいなかざりは一切(いっさい)なく、読みやすさ、使いやすさ、正確(せいかく)さを追求(ついきゅう)した時計が鉄道時計なのよ。


安全第一(あんぜんだいいち)の鉄道運行(てつどううんこう)に使われる時計は、正確さが求め(もとめ)られるのは当然(とうぜん)よね。手巻き式機械時計(てまきしききかいしきとけい)にはじまった鉄道時計も、今ではクォーツ時計の発明(はつめい)で、精度(せいど)もものすごく上がって、しかもリニアモーターカーなどの磁気(じき)や、強い(つよい)磁界(じかい)にも影響(えいきょう)されない性能(せいのう)をそなえているのよ。

今回のおみやげは写真にある1929年につくられた精工舎(せいこうしゃ/今のセイコー)のバーチャル鉄道時計よ。

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鉄道とおなじく、多く(おおく)の人を安全(あんぜん)に目的地(もくてきち)まで運ぶ(はこぶ)仕事(しごと)をしているパイロットが、使っている時計ってどんな時計かしら。
ということで、こんどは「パイロットウオッチ」で〜す。

パイロットウオッチには、クロノグラフと回転式計算尺(かいてんしきけいさんじゃく)がついているのが特徴(とくちょう)なの。クロノグラフというのは、簡単(かんたん)に言えば、腕時計についたストップウオッチ機能(きのう)のこと。それから、回転式計算尺というのは、固定(こてい)のスケールと動かせる(うごかせる)スケールの組み合わせ(くみあわせ)で、かけ算(かけざん)やわり算(わりざん)までをやってしまうものなの。
その回転式計算尺を使って「距離(きょり)」「速度(そくど)・時間」「飛行時間(ひこうじかん)」「燃料消費量 (ねんりょうしょうひりょう)」「上昇(じょうしょう)・下降(かこう)」など飛行機を安全(あんぜん)に、飛ばす(とばす)ためのいろいろな計算(けいさん)をすることができるのよ。

ジャンボジェット機のような大きな飛行機には、時計とコンピュータがついているので、こうしたパイロットウオッチが活躍(かつやく)する場面(ばめん)はあまりないのだけれど、セスナなどの小型機(こがたき)を操縦(そうじゅう)する時には、なくてはならない時計なのよ。
たくさん針(はり)がついていて、メカ好きの男の子たちにはたまらないデザインよね。

(写真提供)ブライトリング・ジャパン株式会社
パイロットウオッチ・オールドナビタイマーで有名(ゆうめい)なブライトリングジャパンのホームページ
http://www.breitling-asia.co.jp/online.htm

今回さいごは、みんなもよく知っている「ダイバーズウオッチ」よ。
今の腕時計は、防水機能(ぼうすいきのう)というのはあたりまえになってしまっているけど、ただ防水機能がついているからといってダイバーズウオッチにはならないのよ。

正式なダイバーズウオッチとは、ISO(アイエスオー:国際標準化機構[こくさいひょうじゅんかきこう])が決めた(きめた)ダイバーズウオッチの性能(せいのう)の10項目(こうもく)以上(いじょう)をクリアしていなければいけないの。

時計の性能が人の命(いのち)にかかわる時計だからこそ、これだけきびしい決まりがあるのね。最初(さいしょ)は海軍(かいぐん)の潜水工作員(せんすいこうさくいん)や海底油田(かいていゆでん)をほる仕事をしているかぎられた人たちが使う時計だったけど、1970年ぐらいからスキューバダイビングなどのマリンスポーツがさかんになってたくさんのダイバーズウオッチが売られる(うられる)ようになったのよ。


さて「用途別時計(ようとべつどけい)」のお話(はんし)、本当(ほんとう)は今回だけの予定(よてい)が、このほかにもまだまだ紹介(しょうかい)したい時計がいっぱいあるので、次回(じかい)もつづきます。
たのしみにまっててね。
それでは、今月はここまで。
なんどもいってるけど、みんな規則(きそく)正しい(ただしい)生活(せいかつ)をしなくちゃだめよ。わかった?

2000年10月号